Henkipedia

アンサイクロペディア、エンサイクロペディア等に並ぶことを目指す、Wikipediaの歴史系パロディサイト。扱うのは主に鎌倉時代、たまに室町~江戸時代も。主に"偏諱(へんき)"に着目して、鎌倉幕府御家人の世代や烏帽子親(名前の1字を与えた人物)の推定を行い論ずる。あくまで素人の意見であるから、参考程度に見ていただければと思う。

新論考

【論稿】2人の「三浦若狭判官」について ―三浦時明と三浦氏明―

<目次> はじめに "若狭判官"三浦時明 中先代の乱での大将「三浦若狭五郎判官」の壮絶な最期 「若狭判官」とは 三浦氏明と三浦明継 まとめ 脚注 はじめに 先に結論から述べる。タイトルにした通り、「三浦若狭判官」について、これまでの先行研究では全て三…

【論稿】中世前半期の横山党中条氏について

鎌倉時代の中条氏 南北朝時代の中条氏 室町時代の中条氏 中条詮秀と満秀・満平 中条持保と中条持平 中条氏当主の世代推定 中条詮秀以降 中条秀長・秀孝 中条景長・時長 中条家長・家平・頼平 脚注 鎌倉時代の中条氏 中条氏は、武蔵七党の一つで小野篁の末裔…

【論稿】祖先に名字を求めるということ ―近衛・津軽両家を例に―

津軽氏と近衛氏 明治期近衛家の「麿」字について 祖先にあやかった名付け 備考 脚注 津軽氏と近衛氏 江戸時代の話である。 天明2(1782)年、陸奥国黒石領主・津軽著高の長男は、慣例により本家の弘前藩7代藩主・津軽信寧より「寧」の偏諱を受け、寧親(やすちか)…

【論稿】鎌倉・室町時代の朽木氏について

朽木氏(くつき - し)は、『尊卑分脈』佐々木氏系図(以下『分脈』と略記)、『寛政重修諸家譜』(以下『寛政譜』と略記)などによると、宇多源氏の流れをひく佐々木信綱の次男で高島氏の家祖となった佐々木(高島)高信の子で、高島宗家を継いだ高島泰信の弟…