大室盛高
安達 盛高(あだち もりたか、生年不詳(1300年代?)~没年不詳)は、鎌倉時代末期の武将・御家人。安達氏の庶流・大室氏の出身で大室盛高(おおむろ ー)とも呼ばれる。大室長貞(安達長貞)の嫡男。通称は九郎左衛門尉。
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こちら▲の記事で、父・長貞の生年を1280年代前半と推定した。従って、親子の年齢差を考慮すれば、息子である盛高・盛冬兄弟の生年は1300年代以後とすべきであろう。
元服は通常10代前半で行われたから、その年次は北条高時が得宗であった期間(1311年家督継承、執権在職:1316年~1326年)*2内であったことは確実と言って良く、「盛」が先祖の安達盛長・安達景盛父子に由来すると考えられることからしても、「盛高」の名は高時の偏諱を受けたものと判断される。祖父・義宗、父・長貞の慣例に従って得宗家と烏帽子親子関係を結んだのであろう。
尚、盛高については『尊卑分脈』等系図類以外の史料上では確認できず、その生涯・活動については不明である。
脚注
*1:新編纂図本朝尊卑分脈系譜雑類要集. 4 - 国立国会図書館デジタルコレクション および 細川重男「秋田城介安達時顕-得宗外戚家の権威と権力-」(所収:細川『鎌倉北条氏の神話と歴史-権威と権力-』第六章、日本史史料研究会、2007年)P.140~141に掲載の図 に基づき作成。
*2:新訂増補「鎌倉政権上級職員表」 その9-北条高時 | 日本中世史を楽しむ♪(細川重男氏のブログ)より。